総合診療専門研修プログラム

はじめに

 浜松医科大学総合診療プログラムは、静岡家庭医養成プログラムとして平成22年度から地域に貢献できる家庭医を養成してきました。家庭医療センター・クリニックでの継続研修を含めた4年間のプログラムを通して、「子宮の中から天国まで」をモットーに家庭医・総合診療医として必須の能力を培います。子ども、思春期、女性、成人、高齢者と、年齢・性別にかかわらずあらゆる健康問題に包括的・継続的に 対応する家庭医療チームは、超高齢社会の地域包括ケアシステムにおいて重要な役割を担います。専攻医・フェロー・指導医、多職種スタッフ、地域住民・行政が協働し、地域の健康に取り組みます。

目的

当プログラムでは、以下のような総合診療医となることをめざしています。

  1. 家族ぐるみのかかりつけ医(家庭医)として、全科診療(小児・成人・女性・高齢者のケアを含む)ができる。
  2. 患者中心の医療の方法論をふまえた診療ができる。
  3. 患者・家族の人生に寄り添う在宅ケア・在宅ホスピスができる。
  4. グループ診療、協同学習、多職種協働のチーム医療ができる。
  5. 長期的な観点から全ての年齢に応じたヘルスメンテナンスができる。
  6. 家庭医療学の発展のためにリサーチマインドを持って研鑽できる。

研修施設群

  1. 専門研修基幹施設:浜松医科大学医学部附属病院
  2. 専門研修連携施設:磐田市立総合病院、菊川市立総合病院、公立森町病院、市立御前崎総合病院、菊川市家庭医療センター、森町家庭医療クリニック、御前崎市家庭医療センター、中東遠総合医療センター、藤枝市立総合病院、浜松医療センター、総合病院聖隷浜松病院、総合病院聖隷三方原病院、総合病院南生協病院、三島共立病院、坂の上ファミリークリニック、浜松佐藤町診療所、聖隷袋井市民病院、佐久間病院

専攻医受入数

8名

研修期間

4年間(48ヶ月)

研修スケジュール

継続性をもって患者・家族に関わる家庭医としてのアイデンティティを確立するため、各科ローテーション中も1年次は週一回のHalf-day back、2年次はOne-day backとして、家庭医療クリニック(菊川または森町)で診療を行います。診療終了後は、指導医や専攻医との振り返りを行います。各科研修で学んだ知識を統合しつつ、家庭医としての知識、スキル、態度を身につけていきます。

  1. 家庭医療外来・訪問診療研修
    ・プリセプター室(指導室)を診察室の隣に設置しています。
    ・外来患者1人ずつの指導を、プリセプター(指導医)が行います。着実に幅広くレベルの高い診療能力を身につけることを目指します。疾患の診断・管理、患者中心のケアおよび予防接種・健診等を含めたヘルスメンテナンス・ヘルスプロモーションにも配慮することを学びます。
  2. 充実した女性診療研修
    ・家庭医として必要なウィメンズヘルスの知識やスキルを身につけます。
    ・産婦人科研修では、妊婦検診、正常分娩の取り扱いができるようになることを目指します。産婦人科では浜松医大産婦人科家庭医療学講座教員が指導を行います。
  3. オリジナル研究プロジェクト
    ・4年間を通して、それぞれが研究プロジェクトを実施します。浜松医大地域家庭医療学講座およびミシガン大学家庭医療科教員のメンタリングを受けながら、研究計画の立案・実施、データ収集、データ分析・まとめ、学会発表、論文発表を経験します。
  4. グランドラウンド(GR)
    ・木曜日の午後にはレクチャーやセミナー、ワークショップを開催しています。専攻医、指導医および多職種での学習会も行います。また、気づきや学びを深めるため、ポートフォリオの検討や振り返りをレジデント全員で行います。
  5. アドバイザー制度
    ・各専攻医に対し指導医がアドバイザーとなり、定期的にアドバイザー・ミーティングを行って、家庭医としての成長をともに確認していきます。

パンフレット(表紙クリックで表示)